スポーツビジネスと興行

テニスのゲーム

スポーツはもはや興行ビジネスへと移行して、強固なマーケットを形成する存在となりました。興行には「大衆に向けた娯楽の提供」を意味し、試合の観戦の条件として入場料が支払われるシステムとなっています。このような仕組みは、どの競技でも見かけることができ、スポーツの祭典・オリンピックでは莫大なお金が動くマーケット化が指摘されています。

つまり、対価を支払う価値があるから、このような仕組みが認められるということです。そのため、価値を提供する側が大衆に受け入れられた時に初めて、入場料なりグッズの代金といったお金が手に入る権利を得たことになります。さらに、実際よりも価値のあるものと認められた場合、こちら側が何割増しの料金設定を行わなくても、大衆が勝手に料金を釣り上げて支払うまでに至ります。

スポーツの興行には、まず競技としての対等な価値を認めてもらうことから始まり、一定の報酬を得ることより新たなステップアップを図ることになります。次に、ブームの火付け役となる存在が求められ、実力が伴いかつテレビ受けの良い選手が出る途端、一過性のブームを作り上げることができます。そこから、コンスタントに熱中できる競技として認められ、いつしかメジャースポーツの代表格になってマーケットを構築していきます。